2009年10月21日
先週、第三回東京都食育フェアが世田谷で開催された。平成十七年に食育基本法が制定されて以来、国民が健全な食生活を営めるような施策が打ち出されてきたが、フェアでは食育に取り組む団体・企業が活動内容を展示するほか、都民に分かりやすく食育を伝えるイベントなどが行われた。
飽食の時代といわれている今日、栄養の偏り、不規則な食事、肥満や生活習慣病など、その予防対策として、国が「食事バランスガイド」を示している。これは食事の目安になるもので、お水やお茶を軸に、ごはんやパンなどの主食、野菜の副菜、肉や魚の主菜、それに牛乳に乳製品と果物をバランスよく摂取し、男女別、年齢別に示すもの。
ここ二十数年で、日本人の食生活は大きく変わった。最近は主菜の肉や魚などを多くとりすぎていることが問題となっている。野菜は中々メインディッシュにはなりにくいもので、その分、野菜を食べる量は不足しがちになり、油の多い料理を採りすぎてしまう。地域に伝わる 伝統野菜を初め地場産の野菜は食事のバランス上、欠かせない。
この需要に応えるためにも生産者への期待は大きく東京の自給率一パーセントからの向上は喫緊の課題となっている。